芸能人にとって「ほかにいない」という存在は、もっとも求められる要素のひとつだ。それがあればテレビで大ブレイクした後でも、地方でのイベント出演等の「営業」という舞台での仕事も増える。
たとえばかつて『なんでだろう~』でブレイクしたテツandトモ。最近はテレビで見る機会も減っているが、赤ジャージと青ジャージという衣装のわかりやすさもあり、ブレイクから年数が経っても覚えられており、いまだに「営業」で引っ張りだこになっている。
このように、芸に限らず、見た目の部分でも「ほかにいない」という要素は重要になっている。芸能事務所関係者が語る。
「元チェッカーズの高杢(禎彦)が解散後、ヒゲを剃りましたよね? あのように、みずから特徴を消すのはもったいない。ヒゲを剃った状態で、黒柳徹子に挨拶したところ、『誰ですか?』と聞かれたそうですからね。『ザ・ベストテン』時代に150回以上会っているのに(笑い)
テツandトモのように、ブームが終わっても、迷うことなく自分たちのスタイルを変えないことが大事なようです。この姿勢は、我々にも教訓をもたらしてくれますね」