学生時代、何度も通った大学近くの定食屋。親父やお袋のようにやさしく、ときに厳しく接してくれた店主たちは、今も変わらず現役だ。ここでは、学習院大学・目白キャンパス近くの『マックス キャロット』を紹介しよう。
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ジャズ好きの店主・坪井明人さんが大人の集う店を目指して昭和48年にオープン。だがその想いとは裏腹に大学から近く、旨くてボリュームがあったため、すぐに学生の間で評判になりメインの客は学習院大生になった。
「皇太子様にもお越しいただいています。学習院女子大学教授の神田典城先生は創業時から来ている音楽部のOBで、今でもつい、『神田君』なんて呼んじゃいますよ(笑い)。
部活の練習後もさまざまな部が訪れますが、毎日のように来るのはアメフト部です。4月の新入生歓迎会で紹介された華奢な1年生が、4年生になるにつれて逞しくなっていく姿を見るのは嬉しいものです」と、坪井さん。
人気メニューはパスタ、グラタン、チキンカレーで、サイズはM、L、2L、3Lの4種類。5人前に相当する3Lのパスタをペロリと平らげてしまう大食漢もいるというから驚きだ。
学習院大学のOBたちで構成される「桜友会」のメンバーで、70代、80代のOBも頻繁に店を訪れるという。現役もOBも『マックス キャロット』が集いの場のようだ。
■マックス キャロット
【住所】東京都豊島区目白3-16-16 広運ビル1F
【営業時間】10~23時
【定休日】日曜・祝日
撮影■井坂英彰
※週刊ポスト2012年6月15日号