「高学歴の女性」といえば、「勉強と仕事ばかりであまり遊んでこなかったから、セックスも奥ゆかしくて、恥じらいながらに違いない」というイメージが強い。それゆえに、男性は彼女たちに声をかけることをためらう。ところが実態は全く違う。
大規模調査による貴重なデータを紐解いていくと、意外な結果に驚かされる。まずは、アメリカの公的機関が4000以上の無作為抽出のサンプルを調査した『セックス・イン・アメリカ』(1994年発表)だ。現在においてもここまで大規模な調査は少なく、「真に科学的」なセックスレポートの代表とされる。
この調査が明らかにしたのは、まず高学歴女性は「生涯でセックスする相手の人数」が他の女性に比べて多いこと。調査では「高卒未満」、「高卒程度」、「大卒」、「大学院卒」と学歴別にセックスに関するデータを集計している。その結果、学歴が高くなるほど「生涯のパートナー数が11人以上」と答えた女性の比率が高くなっていることが判明。高卒未満が15%、高卒程度が17%なのに対し、大卒では24%、大学院では23%に達していた。
同レポートはその理由について、高学歴になるほど結婚年齢が高くなるためと推測している。言い換えれば、日頃、「男なんて」とツンとした態度の彼女たちは、独身の間は奔放なセックスを楽しんでいるということだ。
続いては「フェラチオの経験者数」。高学歴な女性ほどオーラルセックスをしたことがあると回答した比率が高く、大卒・大学院卒では78%が経験済み。これは高卒未満(41%)の2倍近い数字で、高卒程度の60%よりも高い。
その理由を同レポートは「キャンパス生活における恋人との交際には、セックスの技術を磨き、性の達人となるためのオーラルセックスが欠かせない。だから、高学歴の者の間で一般化している」と分析している。
※週刊ポスト2012年6月15日号