プロ野球界も6月を迎え、快進撃を続けるチーム、下位に沈むチームの色分けが徐々にはっきりしてきた。この時期、いや、シーズンを通じて冷静にチームの操縦桿を握るべき存在が監督だが、この指揮官たちに「異変」が生じている。周囲が「監督、やめてください!」と羽交い締めにしても、もはや制御不能――。
案の定といえばそれまでだが、“指定席”に安住する横浜DeNA。そんなチームを元気づけようと中畑清監督が札幌での日本ハム戦で叫んだ一言は、「カラオケ行こうぜ!」だった。
「人生、切り替えが大事。パーッとやって、パッと勝つ。オレの現役時代には、負けると外出禁止令が出たけど、オレは出さんよ。カラオケでも行こうぜ!」
そういってナインをススキノに送り出そうとしたものの、選手たちは“そんな状況じゃない”“監督が行きたいだけだろ”とシラケ顔。日本ハム戦は連敗に終わり、あるコーチは、「そろそろ“絶好調”押しも限界かな」とボヤくばかりだった。
※週刊ポスト2012年6月15日号