6月3日、現在妊娠5か月の東尾理子(36才)が自身のブログで、不妊治療の末授かった赤ちゃんにダウン症候群の可能性があることを告白した。医師からは、「羊水染色体分析をすれば、100%の結果がわかりますがどうしますか?」と聞かれたが、東尾は夫の石田純一(58才)と相談したうえで、羊水検査を受けないことを決めたという。
そんな彼女の選択に、<強い女性ですね><勇気づけられました>など、ブログには応援コメントが3000以上も寄せられた。
しかしその一方で、インターネットの掲示板などには、東尾の発表自体を疑問視する声も少なくはない。
元マラソンランナーで現熊本市議会議員の松野明美さん(44才)も、「公表するようなものではないと、私は思いました…」と複雑な思いをにじませた。
「東尾さんのブログを読まれて“がんばろう”と思われるかたもいらっしゃると思います。いろんな立場のかたがいるから、いろんな意見があると思う。でも子供が生まれる前から“可能性があります”というのは、何がいいたいのかなって思うんです。ダウン症の子を持つ母としては、正直少し怒りがこみあげてきました」
松野さんの次男・健太郎くん(8才)はダウン症だが、「私の元気なイメージが崩れる」「ダウン症を受け入れられなかった」などの理由で、しばらくは公にしなかった。
「私の場合、妊娠8か月のときに息子に心臓病があると医師にいわれました。でもその後、羊水検査は受けませんでした。そして出産後、生後10日目で、息子がダウン症であることがわかったんです。医療は進歩しましたけど、個人的には出生前診断は余計なお節介だと思うんです。出産するとき、障がいの有無にこだわってほしくないです」(前出・松野さん)
※女性セブン2012年6月21日号