夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのは、金属メーカー勤務のご主人(39歳)。奥様(41歳)に対して正式なプロポーズの言葉はなく、自然に結婚へ進んでいったそうです。
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やっぱり言葉は残しておいたほうがいいですよね。7歳の娘がいるんですが、女の子って年頃になると、「パパのママへのプロポーズの言葉は?」などと聞きそうじゃないですか。
それで、今年の5月21日は25年ぶりの金環日食が日本でも見られるので、ダイヤモンドリングが出現した時に、女房にプロポーズすることに決めました。大好きな沢尻エリカがロシアへ皆既日食を見に行った時プロポーズされ、OKしてるんですよ。当日はどんな言葉でプロポーズしようかと、色々考えてると楽しいんですよね。
すると、顔がニヤついていたようで、女房に「どうしたの?」と聞かれ、つい「実は……」と喋っちゃったんです。すると、「縁起でもない! 沢尻エリカは離婚に向けて別居中なのよ。アナタも私と別れたいの!?」と怒り爆発です。
「私、沢尻エリカって嫌いなの。それをアナタったら、あの半ケツ丸出しの映像を思い出してニヤニヤしてたのね。サイテー!」「いや、それは誤解だよ!」「何が誤解よ! 小さい娘もいるのに、アナタの考えてることは犯罪よ。妄想罪!」
怒りを和らげようとして、「妄想(申し)わけない」と小声でダジャレをいったら、「モソモソ(妄想)いわないで、ハッキリいいなさいよ!」って、ダジャレも女房の方がうまかった!
※週刊ポスト2012年6月15日号