各地で電力不足が懸念されるなか、気象庁が発表した今年の夏(6~8月)の天候予測は、西日本で“高温傾向”、東日本も平年並みと今年も猛暑の予感。節約・家事アドバイザーとして活躍する矢野きくのさんは、こう話す。
「省エネしながら涼しく過ごすには、まず家の中を見直してみることが肝心です」(以下、矢野さん)
誰でもすぐにできて節電にもつながる猛暑対策といえば扇風機。去年は売り切れが相次いだが、使い方を間違っている人も多い。
夏真っ盛りとなれば、後述するとおり昼間はエアコンと上手に併用すべきだが、扇風機だけでしのげる時期に心がけるべきなのは、“風の通り道”を上手につくること。
「窓を2か所以上開けると、うまく風が通り抜けるようになり、熱気が家の中にとどまりません。“玄関網戸”があればそれを使って、玄関へ風が流れるようにするのも効果的です」
エアコンをつけるときも、冷気が部屋の中を循環するように、扇風機や空気の循環をよくするサーキュレーターを併用するのが基本。
「エアコンは設置場所から動かせないので、部屋の中で人がいる場所に向いているとは限りません。扇風機などを使って、冷気の流れを調整しましょう」
気温が高い昼間に打ち水をしても、かえって熱気や湿気が生じてしまい、節電・冷却効果は見込めないという。
「打ち水をするなら、直射日光が当たらなくなる夕方以降に、お風呂の残り湯などを利用するのがおすすめです」
※女性セブン2012年6月21日号