6月7日、アイドルグループ・ももいろクローバーZ(以下、ももクロ)が、宮城県にある仙台市立折立中学校・小学校に応援のために訪問し、サプライズライブを行った。
今回の訪問はロッテのアイスクリーム「爽」のキャンペーンの一つである、「中高生応援キャンペーン」の一環。全国から応援してほしい全国の中学校・高校を募り、抽選で選ばれた2校に「爽」のイメージキャラクターである「中高生応援ヒロイン・ももいろクローバー爽」として駆けつける、というもの。
その1校目に選ばれたのが、仙台市立折立中学校。現在、同学校の校庭には折立小学校の仮設校舎が設置されている。被災した市内の小学校で唯一、地盤の関係で自校の敷地に仮設校舎で建てられない状況で、小学校・中学校あわせて700人以上の生徒が通っている。
震災後、初めて小中学校で共同開催するという9月に予定された文化祭のスローガンは「希望」。3年生の美術部副部長、中村さんは、この文化祭で発表する「希望」という文字を中心としたコラージュ作品を制作するにあたり、美術部と文化祭を応援して欲しいと今回応募したそう。
仙台は、震災後に初めてももクロがライブを行った場所でもあり、その後も幾度となく生放送の情報番組にも出演するなど、ゆかりの深い土地。ももクロリーダーの百田夏菜子(17)は「いつも会いに来てもらう私たちだから、こうやって会いに来れて本当に嬉しい! 全力で応援します!」と話していた。
中村さんら美術部員とももクロメンバーは、「希望」のコラージュ作品を共同で制作
したほか、同学校の体育館で行われた臨時全校集会にも登場。メンバーの玉井詩織(17)のかけ声で「フレーフレー折中! フレーフレー美術部! フレーフレー文化祭」と全校にエールを送り、全5曲のサプライズライブも行った。
全国を歌う日本のご当地ソング『ももクロのニッポン万歳!』の東北を歌うパートではメンバーが舞台から降りてくるなど「希望をその胸に!」というメッセージを一心に伝えるメンバー。
生徒たちは突然のライブに最初はどう反応していいか戸惑いながらも、最後の曲である『ツヨクツヨク』では、先生も含めて総立ちの盛り上がりを見せ、アンコールも沸き起こるほどに。それを受け、急遽ももクロサイドも予定されていなかったアンコール曲を披露。
舞台から降りてきてアンコール曲『コノウタ』を披露するももクロメンバーを、生徒たちはより近くに感じようとぐるぐると体育館内を周り、移動するメンバーを追いかけ、手を伸ばす盛り上がりの中、大歓声のうちに幕を閉じた。
ある生徒は「私たちは本当にたくさんの人に励まされてきました。今回のももクロさんの応援は忘れません。絶対に恩返しをしたいと思っています」と語った。