「高嶺の花」という印象の強い高学歴女性だが、一方で、学歴や収入、能力などで自分が満足するような男性に出会えず、性のはけ口が見つからないというケースも少なくない。高学歴女性はどんな男に惹かれるのだろうか。『「キャリモテ」の時代』(日本経済新聞出版社)などの著書があり、キャリア女性の恋愛事情に詳しいジャーナリストの白河桃子氏は「同じ土俵ではない人に惹かれる」と解説する。
「同じビジネス界にいて同年代だと、ライバル心が生まれたり、“格下”の相手に気を遣ったりして疲れてしまう。例えば、年齢が一回りぐらい離れている年上や年下で、仕事上でも別の土俵にある男性に惹かれる傾向にあります。
料理人や職人などガテン系の仕事を持つ男性にもチャンスがあります。中途半端な学歴コンプレックスもなければ、高学歴女子にない技術や知識、行動力を持っていることが魅力的に映るようです。家庭がある男性ならば『愛妻家アピール』が有効です。彼女たちは立派な父親と家庭的な母親の元で不自由なく幸せな暮らしをしてきたケースが多い。家庭を大切にする男性には自分の父親を重ね合わせて、つい心を許してしまうのです」
収入や職業、年齢などステータスの高い人のみを対象にした結婚相談所「アニバーサリーパートナー青山」の代表カウンセラー、真央侑奈氏は、男性の成功談をもとに次のようにアドバイスする。
「高学歴で収入も多い女性の場合は、他の女性と違って、男性の学歴や収入、年齢などにこだわりがないケースが多い。むしろ自分の話を親身になって聞いてくれる、包容力があって一緒にいて癒されるなど、そうでもない学歴の男性と簡単に恋に落ちるケースが少なくないんです。例えば『疲れているようですね。お仕事を頑張っているんですね』といった話をとっかかりにし、さらに女性の話を引き出して聞いてあげ、『凄いね』などとほめてあげるといいでしょう」
具体的には、自分のことを話すより、女性の話を聞くようにする。普段は気丈な態度しか見せない女性が、自分の弱い部分を見せるようになればしめたものだ。
また、連絡のとり方などにはこんな注意点が。
「高学歴女性はプライドが高いこともあって、自分から男性に連絡することは少ない。かといって男性から3日連絡がないとテンションを下げてしまう。男性側の成功談を聞くと、1日1回は電話かメールで連絡することを心がけたとか。定期的にデートに誘い、学歴に臆せず、彼女を上手にリードしていくとポイントが上がるようです」(恋愛コンサルタント・橘つぐみ氏)
高学歴女性は、かくも魅力的で複雑怪奇だったのである。
※週刊ポスト2012年6月15日号