オウム真理教元幹部・菊地直子容疑者(40)の突然の逮捕劇では、彼女にかかっていた高額懸賞金にも関心が集まった。
警察庁によると、公費による懸賞金「捜査特別報奨金」制度がスタートしたのは2007年。逃亡犯の検挙や、犯人特定のための重要情報に上限300万円の懸賞金が設定できる。また特に必要がある場合は、上限1000万円まで引き上げることも可能だ。
現在、全国に指名手配容疑者は1400人以上。なかでも社会的に著しく危険性が高く重要な犯罪者13人を、警察庁は「指定重要指名手配被疑者」と位置づけ、彼らの顔写真を公開ポスター(約14万枚)として全国の警察署や駅などに掲示。日々、目撃情報を集めている。
その一つを紹介する。各所の交番や、銭湯等で「おい、小池! そろそろだ!」のポスターを見た方もいるだろう。
【徳島県親子連続殺人・放火事件(2001年)】
■指定重要指名手配被疑者:小池俊一(こいけ・としかず・現在51歳)
■捜査特別奨励金上限額:300万円
■特徴:身長174センチ、北海道出身、血液型0型、前歯が4本ない、盲腸の手術痕、箸の使い方がヘタ、手は大きくぽっちゃりしている、いつも深爪にしていた、薄く細い毛にパーマをかけていた、字は右・ボールは左投げ
徳島市内の県営住宅で火災が発生。焼け跡からその部屋に住む松田優さんの遺体が発見され、翌日に兵庫県淡路島で松田さんの長男・浩史さんも焼死体で見つかった。被害者と金銭トラブルがあった、ギャンブル漬けの無職・小池俊一が被疑者と断定され、全国指名手配された。一時、徳島県警は小池の指名手配画像をYahoo! Japanのバナー広告にするほど捜査に力を入れていたが、依然足取りはつかめていない。
※週刊ポスト2012年6月22日号