なかなか景気も良くならず、物騒な事件も多いこのご時世。すべてを“時代のせい”にしたい気持ちも分からないでもないが、身近で四六時中そんなことばかりいわれちゃあ、なんだか落ち込んできちゃう…。
山梨県に住む看護師・Uさん(46才)は、建設会社勤務の夫と高校1年の長男と3人暮らし。その夫がなんでもかんでも「時代のせい」で片づけちゃうというのだ。そんな夫に「もうウンザリ」なUさんが、不満をぶちまける。
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それにしても都合のいい言葉を見つけたもんだわよ。うちのダンナの口グセは「時代のせいもあるよな」なの。給料が上がらないどころか下がった。それを「時代のせい」というのは、まだわかるの。だけど太ってきてメタボ体形になってきたと嘆くくせに休みは家でゴロゴロするのも、「そういう時代なんだって」で片づけるのはどうよ。
後輩が出世して、夫が左遷されたときも、発奮するどころか「時代だねぇ」とのたまったりしてたっけ。「いいじゃないか。時代のせいなら誰も傷つけない」っていわれればその通りだけど、傷さえつけなけりゃいいのかってツッコミたくもなるわよ。
高校受験まであと半年なのに、まったく勉強しない息子のことを夫に相談したときもそう。「それはさ、時代のせいもあるんだよ」のひとことでオシマイ。息子が校則に違反して茶髪にしたときもそうよ。
「おれはわかるよ。時代のせいもあるって」
自分の子供のことでしょ。なに評論家みたいなこといってるのって、頭にきて1週間、口きかなかったわ。
それでも懲りずに「女が強いのも時代だよなぁ」だって。ここまでくると怒るのを通り越して呆れるしかないって。
※女性セブン2012年6月28日号