ビートたけし、櫻井よしこ、森永卓郎、勝谷誠彦、吉田豪、山田美保子など、様々な分野の論客が『今週のオピニオン』と題して、毎号書き下ろしの時事批評を寄稿する『メルマガNEWSポストセブン』。6月15日配信の最新号19号ではビートたけし氏が登場。タレントの「フェイスブック方式」なるものをぶった切る!
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あえて誰とはいわないけど、芸能界には役者とかお笑いとか歌手みたいな実体のある仕事を全くしていないのに、映画の試写会やイベントのオープニングセレモニーに呼ばれて自分の私生活について答えたり、他人のスキャンダルについてテキトーな感想を述べるだけで食いつないでるタレントがいるよな。で、テレビのほうもそういう人たちをなぜか重宝してるって構図があってさ。
オイラは最近これを「フェイスブック方式」と呼んでるんだよね。
ネットに詳しいワケじゃねェからおおざっぱな解釈だけどさ。フェイスブックってのは、知り合いのプライベートを覗いている人に対して、その情報の脇にある広告(バナー)を見せることで儲けるってシステムだろ。タレントを試写会に呼んでプライベートを語らせて、その脇に映画やDVD、イベントのポスターを置いて宣伝するっていう手法は、それと全く同じに見えるんだよな。
これまで「フェイスブック方式」のタレントをけなしまくってきたオイラだけど、この際もうプライドを捨てて、10月公開の『アウトレイジ ビヨンド』の試写会に高嶋政伸と美元夫妻を呼んじゃうか。バカヤロー、ヒットのためにはなんでもありなんだっての(笑い)。
2人にマスコミの前でガツンガツンと夫婦ゲンカをしてもらってさ。「これが本当のバイオレンスだ」ってことでね。オイラの映画にピッタリだってオチなんだよ。
※メルマガNEWSポストセブン19号