松田聖子が12年ぶり3回目の結婚をした。一時代を画したアイドルだけに、オフィスでも家庭でも会話のネタにはうってつけ。しかも、そこから女性の「ホンネ」とのぞけるかも。大人力コラムニスト・石原壮一郎氏が「松田聖子の再々婚の話題を同世代として堪能せよ」という。
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いきなりのことで驚きましたが、歌手の松田聖子(50)が6月13日に、「同世代」の大学准教授の男性と結婚したことを発表しました。入籍もその日に行なったとか。神田正輝、6歳年下の歯科医に続いて、12年ぶり3回目の結婚です。この記事がアップされる頃には相手のお名前なども突き止められて、テレビやネットでご尊顔を拝めるでしょうか。
中年男性にとっては、若いころの憧れのアイドルであり、その後も人生の荒波をともに歩んできた“聖子ちゃん”が、新たな幸せをつかんでくれたのは喜ばしい限り。「同世代」として、いろんな角度から話題にして、大いに堪能したり活用したりさせてもらいましょう。おめでたいことですから、少しぐらい暴走してもきっと大丈夫です。
オヤジチームで飲んでいるときは、まずは軽いジャブで「前回は会った瞬間にビビビッと来たらしいけど、今度はジュンと来たのかな。准教授だけに」……そんな下ネタから入ってみるのも一興。「同世代」の女性が混じっていても、このぐらいなら(たぶん)問題ありません。どんな反応をするかで、下ネタに対する寛容さを測ることもできます。
彼女と「同世代」の女性やもう少し若いアラフォー女性のあいだでも、50歳で3度目の結婚をどう受け止めるかはさまざま。その年代の独身女性に「すごいよね、松田聖子」と話を振ってみて、あっけらかんと「さすがねえー。勇気づけられるわ」といった賞賛のコメントを返してくるタイプは、それほど結婚にこだわっているわけではありません。ノンキな構えで「松田聖子が奥さんって、どんな気持ちだろうね」「どうせなら、あと2、3回は結婚してほしいね」など、無責任な噂話に花を咲かせましょう。
いっぽう「ひとりで3回もされると困るのよね」とか「やっぱり芸能人は特別よ」といった皮肉まじりのコメントが返ってきたら、たとえ冗談っぽい口調だったとしても、結婚というものにかなりのこだわり持っている可能性が大。それ以上結婚の話題を引っ張らないほうが安全だし、仮に相手が愛人や恋人だった場合は、自分の覚悟に応じて今後の付き合い方を考えたほうがいいでしょう。
妻に対しても「すごいよね、松田聖子」と話を振ることで、いろんな本音をのぞけそうです。「あたしも、いろんな人と結婚したほうが楽しかったかな」といった軽口を叩いているようなら、とくに心配はないでしょう。「どうせ今度も長続きしないわよ」と冷たく言い放つ場合は、あなたとの結婚生活に諦めや幻滅を抱いているかも。「50歳で新しい人と恋愛するなんてさすがね。私には無理」と感心している妻は、不倫願望を持っているか、すでに恋愛に精を出していてそれをカモフラージュしようとしているかどちらかです。
……ま、いずれも何の根拠もありませんが、よかったらお試しください。少なくとも、周囲の女性や妻をより深く理解しようとするきっかけにはなります。