白澤卓二氏は1958年生まれ。順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授。アンチエイジングの第一人者として著書やテレビ出演も多い白澤氏が、飲酒後のシメのラーメン注文法を伝授する。
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お酒を飲んだ後のシメのラーメン。ラーメン屋では、ライスが無料でサービスされるところも多いので、働き盛りのサラリーマンはついライスを一緒に注文しがちだ。
しかし、ここに落とし穴がある。ラーメンとライスだけでお腹を満たすと、炭水化物をエネルギーに変換するのに必要なビタミンB1が相対的に不足する。そのため炭水化物がそのまま脂質に変換されて脂肪細胞に蓄積されるので肥満の原因になる。
しかもラーメンのスープは塩分が多いので、残さず飲むとそれだけで1日の塩分摂取量の半分を稼いでしまう計算だ。これは高血圧など生活習慣病の原因にもなる。
ラーメンを注文する時のコツは、塩分の排出を促進するカリウムが豊富な野菜たっぷりのラーメンを選ぶか、スープを残すなどの工夫が必要だ。ちなみにザーサイ、ほうれん草、ニンニクなどのカリウムを豊富に含んだ食材をラーメンのサイドディッシュに注文すると減塩に役に立つ。ちょっとした食べ合わせの新常識が生活習慣病の予防に役に立ちそうだ。
※週刊ポスト2012年6月22日号