これから「上がる株」は何か。投資情報サイト「東京IPO」編集長を務める西堀敬氏が注目しているのは、「ライフネット生命保険」(東証マザーズ・7157)だという。
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インターネットを販売チャネルとする直販型の生命保険会社、ライフネット生命保険が大手生保の4~5割という割安な保険料を武器に、右肩上がりの急成長を続けている。今年3月15日に新規上場を果たしたばかりだが、その時は約10万件だった保有契約件数が4月16日に12万件を突破。2008年5月の開業以来、同社は「5年以内に保有契約15万件以上」を掲げるが、この増加ペースを考えれば目標達成は早まりそうだ。
日本の生命保険の市場規模は約40兆円。そのうちネット生保の契約数シェアはまだ0.1%にとどまる。自動車保険に占めるネットの割合が10%程度であることから、将来的に生命保険に占めるネット生保の割合も10%まで増えてもおかしくない。
したがって、同社の今後の業績成長および株価上昇の余地は非常に大きいと見る。短期投資でも妙味は十分あると思うが、本来、こうした銘柄は長期投資こそ望ましい。今買って10年間保有すれば、その間に株価が20倍になる可能性は十分に考えられる。
※マネーポスト2012年夏号