『メルマガNEWSポストセブン』では、ビートたけし、櫻井よしこ、森永卓郎、勝谷誠彦、吉田豪、山田美保子など、各分野の論客が、毎号書き下ろしの時事批評を寄稿する。6月15日に配信された19号では、ビートたけし氏が“スパイ”について語る。
* * *
中国大使館の一等書記官がスパイだったって事件があったね。これを機に「ニッポンはスパイ天国だ」「インテリジェンスに関する意識が低い」と猛批判されてるけど、オイラは違うと思うね。
だってある意味、ニッポンほどスパイにとってやりづらい国はないよ。
普通、国家の最高機密を握っているのは国家元首だし、国防だったら防衛大臣なわけで、スパイとしてもそこを狙うのが当然だろうけど、この国の場合全くそうじゃねェもんな。
ロシアや中国のスパイが「ニッポンの防衛の最高機密を盗もう」っていうんで、前の防衛大臣の田中直紀さんをマークしたところで、おそらく何にも出てこないぞ(笑い)。逆に「機密って何?」「どの情報が重要なんだ?」って質問されちゃうんじゃないかってね。
※メルマガNEWSポストセブン19号