毎日、何気なく飲んでいるお茶だが、緑茶に含まれる茶カテキンには殺菌作用があり、虫歯の原因になるミュータンス菌を殺すことがわかっている。
加えて、烏龍茶に含まれる烏龍茶ポリフェノールも、虫歯の発生を手助けする酵素・グルコシルトランスフェラーゼ(GTF)の活性化を阻止する効果があると『小児歯科学会第50回記念大会』で発表された(大阪大学大学院歯学研究科と岡山大学大学院医歯薬総合研究科、サントリー食品インターナショナルの共同研究)。
18才から43才の男女31人を2つのグループに分け、一方には烏龍茶を毎食時約200ml、食後に約100ml飲ませ、もう一方には水だけを飲ませた。すると、烏龍茶を飲んでいたグループが、虫歯の原因になるプラークの付着が少なかったことが明らかになったのだ。
日本緑茶センター代表、日本マテ茶協会会長の北島勇さんはこう話す。
「昔から烏龍茶に含まれるカテキンやポリフェノールは虫歯の原因となるミュータンス菌の働きを抑制し、虫歯予防になるといわれていましたが、それを実証しました。烏龍茶に含まれタンニンには殺菌作用があり、口内雑菌の繁殖を抑制するので、口臭予防にもなります」
烏龍茶には歯のエナメルを保護し、虫歯予防になるフッ素も多く含まれるため、食後にも最適なお茶として中国では親しまれている。
※女性セブン2012年7月5日号