6月上旬のある日、三浦友和(60才)と百恵さん(53才)夫妻の姿をキャッチした。場所は東京の新名所『代官山T-SITE』。施設内の『蔦屋書店』では、本や雑誌が並ぶ1階、世界中の旧作から新作まで数々のDVDが並ぶ2階を、ふたりはくっついたり離れたりしながら、ゆったり流れる時間を楽しんでいた。それは30年以上連れ添った夫婦というよりも、初々しいカップルといった感じだった。
昨年末からこの春まで、都内には続々と新商業施設がオープンしている。スカイツリー、渋谷ヒカリエ、ダイバーシティ東京プラザ、東急プラザ 表参道原宿…。そのなかでも、若者からシニア世代まで、早朝から深夜まで多くの人が集まるのがこの『代官山T-SITE』だ。
実際、『女性セブン』はここで新婚の赤西仁(27才)と黒木メイサ(24才)が手つなぎデートする様子をキャッチ。また藤田朋子(46才)と夫でアコーディオン奏者の桑山哲也氏(40才)のツーショットも目撃している。
さらに、施設内奥にあるレストラン『IVY PLACE』はいまなお予約の取れないレストランとなっている。そんなホットスポットゆえ、オシャレに敏感な女子たちも大注目している。『AneCan』(小学館刊)モデルの真山景子(33才)が、6月に開いた自身のウエディングパーティーの場所に選んだのもここ。梨花(39才)、蛯原友里(32才)ら人気モデル仲間がお祝いに駆けつけた。
どうして代官山に大人が集まるのか。30年近く代官山に暮らすマーケティングコンサルタントの西川りゅうじん氏がこう分析する。
「例えば、大人が渋谷に行くと若ぶらないといけないんですが、代官山は逆に若者がちょっと背伸びしないといけない街なんです。大人がカッコよく見える街ですからね。そして、人を見たり、人に見られたりする街。ストリート自体がファッションショーの花道のような高揚感がある。
でも、銀座のようにフォーマルっぽくなくて、カジュアルファッションもOKなオシャレな街です。シニア世代も、見たり、見られたりすることで気持ちも表情も若返るに違いありません。街自体が元気を与えてくれる若返りサプリのような空気があるんです」
その代官山で、『代官山T-SITE』は50才以上の大人をターゲットにし、にぎわっている。エディターの淀川美代子さんがその魅力をこう話す。
「朝の7時からレストランは開いているし、本や雑誌、DVDのセレクトは大人向けで種類も豊富。それに2階のラウンジ『Anjin』では、お茶や軽食をいただきながら、昔の雑誌が見られるのもおもしろいです」
※女性セブン2012年7月5日号