入院前の90kgから79kgへ11kg減量し、復帰会見を行った渡辺徹(51才)。「女房がいかに厳しいか、ありがたいことですけど……」と、妻の榊原郁恵(53才)への感謝を述べたが、夫の体重管理で苦労している妻は多い。夫・晃さん(51才)が「痛風」と診断された会社員の美穂さん(仮名・40才)は、こんな体験をしている。
いまから6年前、突然足の指が腫れて激痛に襲われ、「痛風」と診断された晃さん。尿酸値が7.6と高く(通常は7.0以下)、不整脈があることもわかった。体重コントロールか、一生薬をのみ続けるかの二者択一を医師に迫られたため、夫婦でダイエットに取り組むことを決意したという。
当時の晃さんは身長168cmにして体重73kg。
「もともと筋肉質で、すごく太って見えるわけではなかったので、全然気にしないでここまできてしまいました。毎日瓶ビール2~3本は当たり前。多少、体重が増えても、妻も“おおらかに見えていいんじゃない?”と。でも不整脈で突然死する確率が上がる……と聞いて急に怖くなったんです」(晃さん)
外食中心で、暴飲暴食することも多かった食生活を改めることに。夫にもしものことがあったら――初めての想像に美穂さんはひやりとした。何とかしなくちゃ……。
「腎臓に負担をかけないように、塩分控えめを心がけました。脂分はとらず、お酒も禁止。夕食も、わかめそばにりんごと水くらいで済ますようになりました」(美穂さん)
効果はてきめん。なんと1年間でマイナス15kgの58kgまでの減量に成功。しかし、周囲から「具合悪いの?」と心配されるほどの激やせ具合に。
「体重を落とすことに夢中になりすぎてしまって……。本人は“体が軽くなった”と喜んでいましたが、筋力も落ちてしまって、医師からは“痛風が再発する可能性がある”と注意されました」(美穂さん)
“ただやせればいいってもんではないんだ”と反省。それから心がけたのは、野菜を中心にして肉や魚を取り入れるバランスのいい食事。
「“旬の野菜”を使うと、素材自体の味がしっかりとあるので、調味料が少なくてすみます。塩ではなくだしやこしょう、ハーブなどで調味することも。肉は蒸して脂を落とし、ひとつの料理を食べすぎないように皿数を増やすなど工夫をしています」(美穂さん)
大好きなお酒も我慢せず、節度をもって楽しんでいる。
「“週に2日続けて休肝日をつくる”というルールをつくり、週に5日は晩酌でビール中瓶1本を飲んでいます」(晃さん)
現在は66kgまで体重が増えたが、ジーンズのサイズは29インチに。尿酸値は6.2~6.5の正常値をキープし、痛風の再発もないという。
※女性セブン2012年7月5日号