AKB48の松井咲子がはじめてのFX(外国為替証拠金取引)に挑戦! FXの基本から実際の取引、相場の読み方までを徹底的に学んでいきます。教えてくれるのはIGマーケッツ証券の小池一弘社長です。
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松井:これから宜しくお願いします。最近、話題になっているFXが「どういうものなのか?」という興味はあったのですが、なかなか知る機会もなく……。今日は一から教えて頂けるということで、楽しみにしています。
小池:それではFXの意味からいきましょう。Fは「Foreign(外国)」、Xは「Exchange(交換)」からきています。つまり、外国のお金を交換取引するのが「FX」なんですね。
松井:海外公演へ行くときに空港で旅行先のお金に両替したのですが、そのことと関係ありますか?
小池:そうですね。空港の窓口での交換が最も身近な例でしょう。空港の窓口では例えば円を他国の通貨と交換しますが、FXはインターネットを通して他国の通貨を売買するんです。
松井:ドルとかユーロとかですか?
小池:ドル、ユーロはもちろん、世界中の通貨が売買できます。「ドル/円」「ユーロ/円」「英ポンド/円」など、たくさんの組み合わせがあって、この組み合わせを「通貨ペア」と呼んでいます。
松井:なるほど、インターネットで世界中の通貨が売買できるんですね?
小池:その通りです。
松井:外国のお金を売買することで、どうして利益が出るのでしょう?
小池:例えば、1ドルを100円で買ったとします。円安で105円になったときに売ると5円利益が出ます。逆に、円高で95円になったときに売ると5円損します。つまり、FXは2国間の為替レートの差額で損益が決まってくるのです。
松井:そうすると、安いときに買って、高くなったら売ればいいんですね。
小池:そうです。例えば、1ドル=100円のときに、10万円で1000ドル分を買ったとします。これを1ドル=110円になったときに売れば11万円になるので、1万円の利益が出ます。
松井:もし、安くなってしまったら?
小池:当然、損します。例えば、90円のときに売ると、9万円にしかならないので1万円の損になります。
松井:ということは、円安になったときしか、利益が出ないのですね?
小池:いいえ、FXは売りから入ることもできます。例えば、1ドルを100円で売っておいて、90円になったとき買い戻すことができるのです。すると10円の利益が出ますよね。
松井:実際に持っていないのに、売ることができるんですか?
小池:はい。これがFXの大きな特徴のひとつです。つまり、円安になりそうだと思ったら、買いから入ります(ロング)。円高になりそうだと思ったら、売りから入って買い戻します(ショート)。ですので、円高・円安どちらの局面でも利益を出すことが可能なのです。
(連載「FX Lesson」 第1回より)
※マネーポスト2012年夏号