シアトル・マリナーズの本拠地セーフコ・フィールドで、今最も有名な日本人は、イチローでも川崎宗則でもない。岩隈久志夫人・まどかさんだという。
「気温10℃を下回るような日でも、寒風吹きすさぶスタンドにいつも日本人女性がいた。開幕からベンチ入りしていた岩隈の登板を心待ちにして座る、まどか夫人でした」(在米スポーツジャーナリスト)
まどか夫人はほぼ毎日球場に通っていたという。それにしてもいくらMLBの舞台とはいえ、夫の登板を見るために、妻が2か月間も球場に通い詰めるものだろうか。
「3番目の子は生まれたばかりだし、当初は単身赴任と見られていた。しかし、昨秋に『週刊ポスト』の不倫報道があってから、まどか夫人は岩隈の“24時間監視”が必要と判断し、急きょ家族全員が同行しての渡米となったと聞いている」(前出のジャーナリスト)
夫の受けるプレッシャーは想像するに余りある。自分はいつ登板するかわからない身ながら、妻が寒空の下、いつもスタンドで見ているのだ。初勝利後、「家族一緒にシアトルで頑張っているので、一緒に喜びたい」と語ったが、内心「ようやく解放される」との思いがあったのでは。
※週刊ポスト2012年7月6日号