セ・パ交流戦を2位で終了し、ペナントでもロッテと首位争いを続ける好調・日本ハムの栗山英樹監督(51)が、19日、わざわざ休日返上で二軍球場を訪れた。
お目当ては、昨年ドラフト7位で指名した早稲田大ソフトボール部出身の大嶋匠(22)だ。オープン戦で本塁打デビューを飾るなど話題をさらったが、開幕後は全くその名前を聞かなくなってしまっている。
「将来の4番などと持ち上げられて本人もその気になり、力任せのバッティングで調子を狂わせてしまった。今では、マシン相手の打撃練習でも空振りしている始末です」(番記者)
ファームでの成績は出場25試合、55打数8安打の打率.145で、本塁打はゼロ(数字は6月20日現在)。大村巌・二軍打撃コーチによれば、
「至近距離から来るボールを打つソフトボールのクセが抜けず、間を取れない」
という。本人はマジメに練習に取り組んでいるものの悩みは絶えず、「変化球が全然打てない」と周囲に漏らしているとか。
もともと不安があった守備でも、「ソフトボールとは球種がまったく違うため、変化球の球筋を予測して捕球することができていない。これでは守備固めでも使えない」(日本ハムOB)と、八方塞がりの状況なのだ。
※週刊ポスト2012年7月6日号