6月21日、人気番組『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で、チュートリアル徳井、有吉弘行、アンガールズなどプロ野球の広島東洋カープファンが集まり、『広島カープ芸人』特集が放送された。深夜にもかかわらず、首都圏で視聴率13.0%(ビデオリサーチ調べ=広島地区21.1%)をたたき出す人気ぶりだった。
そのなかで、アンガールズの山根良顕が「広島の選手は、なぜか釣り好きが多い」と発言。本当に広島東洋カープには釣り好きの選手が多いのか、検証してみよう。
週刊ベースボール発行の『2012年プロ野球全選手カラー写真名鑑』を調べてみると、趣味の欄で『釣り』と答えた選手は12球団で70人もいる。これは、1位の音楽鑑賞(136人)、2位のゴルフ(81人)に続き、堂々の3位である。
そのなかで、広島では8選手が『釣り』と答えており、12球団最多タイ。2000本安打を達成している前田智徳を始め、天谷宗一郎などが名を連ねていた。
同じく8選手で並ぶのが、日本ハムと阪神。日本ハムでは斎藤佑樹、武田久、鶴岡慎也といった主力が、阪神では広島県出身で広陵高校の福原忍、上本博紀などが趣味にあげている。いちばん少なかったのは、西武の1人。3年目の美沢将だけである。
番組では、「今村のブログはダーツのことばかり」「北別府はブログのコメントを丁寧に返してくれる」というマニアックな広島情報が飛び交ったが、「釣り好きが多い」という一言も、ちゃんとしたデータの裏付けに基づいた発言によるものだった。
かつてはさほど好きでなくても、「巨人ファンです」「横浜ファンです」などというタレントも存在したが、『広島カープ芸人』は本物の広島ファンだったようである。