世界中の市場に目を凝らせば「株価10倍を狙える銘柄」は確かに存在する。「海外投資のカリスマ」として知られるグローバルリンクアドバイザーズ代表の戸松信博氏が、全世界6万6000銘柄の中から、成長性、収益性など、独自の条件で厳選スクリーニングした結果、15の魅力的な銘柄が浮上してきた。その中に1社だけ抽出された「日本株」とは何か。戸松氏が解説する。
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今回、徹底的に調べた結果、「日本にもこんな銘柄があったのか」と驚かされたのが、UBIC(マザーズ・2158)である。同社は欧米で急増している国際訴訟における電子データ収集や分析を行ない、今後ますます増えると見られる訴訟リスクに対する日本企業からの引き合いが相次ぐのは必至。
特筆すべきは60%を超えるROE(株主資本利益率)の高さだ。これは日本企業として突出しているのはもちろん、今回厳選した世界の注目銘柄のなかでも際立っている。株価10倍増が狙える数少ない日本企業のひとつといえるだろう。
※マネーポスト2012年夏号