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キング・カズ J2横浜FCでは「戦力として見られていない」

出番のなかった試合終了後のキング・カズ

 サッカー元日本代表でフランスW杯出場にも出場した山口素弘監督(43)の就任以降、横浜FCが昇り調子だ。創設以来初の6連勝も果たし、岸野靖之前監督解任時点で最下位の22位だったチームを見事に立て直して、6月24日時点で10位。今後の巻き返し次第では、J1昇格も夢ではない状況となっている。

 その一方で、チームの波に乗り切れていない選手がいる。2006年には山口監督とともに横浜FCを引っ張り、J1昇格を果たした原動力となったキング・カズこと三浦知良(45)である。

 今季のカズは16節の鳥取戦で2シーズンぶりとなるゴールを決めたものの、ここまでの21試合中、先発は3試合のみ。出番が減っている。スポーツライターは、カズの現状をこう話す。

「今は、リードした試合終盤でないと出番がない状態。途中出場は7試合ありますが、ビハインドの場面で出てきたのは2試合のみ。4試合は2点リードのなかで登場しています。そのうち、後半40分台が3試合。1点リードの場面では1試合出場していますが、それも後半42分にピッチに立った。逃げ切り要員といえば聞こえは良いか、山口監督のなかで攻撃要員とはあまり考えられていない」

 たしかに、接戦が続いた最近3試合は途中出場すらしていない。

「岸野前監督解任後、同じチームとは思えないほどパスが回り始めた。24日の福岡戦も引き分けではありましたが、試合内容では圧倒していた。チーム状態の良い今、あえてカズを先発で出す可能性は低い。ただ、シーズンは長いので、いずれカズの力が必要になってくるときは来るでしょう」(同前)

 J1昇格を目指すチームの波に、カズも乗っていくことができるか。

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