『メルマガNEWSポストセブン』では、『ウェブはバカと暇人のもの』の著者としても知られるネット編集者の中川淳一郎氏が、その週にネットで話題になったニュースのツボを解説している。6月29日配信の21号でも、
「セブ島で韓国人から集団強姦された日本人女性2人を巡り大炎上」
「バック・トゥー・ザ・フューチャーに関するデマが大拡散」
など、その週にネット上で起きた様々な事件を紹介しているこのコーナー。なかでも今週「もっともネット的」とでもいうべきネタが、「『顔面広告』が登場。30歳男性が1日1万円で顔面に広告を貼る」という事件だ。
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6月22日、「顔面広告」がリリースされ、7月1日には第一弾の広告主が登場。この企画は、文字通り一人の男性の顔面を広告媒体として売る企画であります。顔面を人前にペイントして広告媒体になるのは大川竜弥さんという横浜出身の30歳男性です。
この企画、以前もお伝えした大炎上した「学費支援クラウドファンディングサービス」の「studygift」と同様に様々なネット上のサービスを生み出していく集団・Livertyが作ったものです。
大川さんは自宅のある横浜と日中主に活動場所としている東京・六本木を行き来し、広告主のために行動をし、広告効果を高めようとするのですね。
6月28日18時現在、枠はけっこう埋まっているようで、初日のClubT(Tシャツ販売会社)に始まり、7月2日のコワーキングスペース・Connecting The Dots、7月3日のバナー広告デザインの専門店・バナーチャンネルなど7月はすでに19件の枠が売れています。さらに3つの枠が「予約中」になっています。
なかなか好調な滑り出しを見せ、「面白い!」「これは良アイディア!」と評価される向きはあるものの、この件については前述のstudygiftの件もあり、「自分をどこまでさらけ出していいのか」「個の切り売り」に対する疑問がブロガーのイケダハヤトさんから上がるなど、物議を少し醸したところがあります。
私自身、今回顔面広告の担当者になった大川氏とは以前お会いしたことがあるのですが、かなり礼儀の正しい人物だという印象があります。そして、彼は「編集者はHがウマい」という座談会に一緒に参加したのですが「そんなわけありません!」とキチンと事実を伝えるあたり、なかなか物事が分かっていらっしゃる方だと私は認識しております。
※参考ページ
顔面広告
「顔面広告」と「局部調理イベント」から考える、「個の切り売り」の道徳的問題『BLOGOS』
※メルマガNEWSポストセブン21号