衆議院での消費増税法案の採決で57人の造反者を出した民主党だが、増税批判をしていた中間派の議員たちの多くは保身のために賛成票を投じた。
国土交通省幹部との不倫スキャンダルが報じられた田中美絵子氏も保身のために転んだ。衆院消費税特別委員会の委員だった田中氏は、「小沢さんから説得され、棄権か、反対する意向を伝えていた」(小沢グループ議員)という。ところが、不倫報道以来、姿を隠し、採決では賛成票を投じた。
民主党中間派議員はこう語る。
「石川県連内部では次の選挙で公認を取り消すべきだという声が上がっていた。造反すれば執行部に睨まれて次の選挙に出馬できなくなることを心配して賛成に回った」
愛弟子の増税賛成を伝えられた減税日本代表の河村たかし・名古屋市長は、「ワシの弟子だったのにいつ“増税日本”になったんかい」と目をむいていたという。
※週刊ポスト2012年7月13日号