乳がん体験者の会「KSHS」の全国大会が7月15日に開かれる。乳がん医療に携わる医師が集まり、ほかでは聞けない乳がん医療の現状を語り合うイベントで、患者だけでなく、一般の参加も可能だ。
「KSHS」では、乳がんを乗り越え、乳房再建手術をした女性たちによるフォトカード「re-bust」(税込み1000円)を作った。
このフォトカードの撮影に参加したある女性は、全摘の可能性があると告知を受けた病院でこういわれたという。
「見た目よりも命を大事にしなさい」
しかし、彼女にとっては、「どちらも大事なもの」だった。セカンドオピニオンを受け、同時再建手術をした。フォトカードのモデルを務めた女性たちの想いは同じだ。“この写真を通して、同じ乳がんの患者にも、医師にも、国にも、再建手術についてもっと知ってほしい”。「KSHS」代表の溝口綾子さんはいう。
「私たちにとって乳房再建は、形の回復だけでなく、自分らしく生きるための心の支えとなっています。再建を悩む人によく聞かれるのは、『どの病院で手術したのか』『何をどのくらい入れたのか』ということ。実際に見て、そして情報を受け取ってほしいと詳細がわかるフォトカードをつくりました。まだ、“まさか私が”という人が多いのが乳がんの現状です。定期検診を受けて、早期発見に努めてほしい。乳がんになっても、きれいに治す方法はあるんです。怖がらずに治療を受けてください」
「KSHS 第2回全国大会 ~乳がん治療のホンネを聞く2012~」
日時:7月15日(日) 午前10時~午後4時50分終演(9:15~受付)
場所:ゲートシティ大崎ウエストタワーB1F ゲートシティホール(東京・大崎)
会費:セミナー2000円(ランチ付き) 懇親会4000円(別途・先着100名)
公式サイト:http://www.kshs-japan.net
※女性セブン2012年7月19日号