夫婦の日常も様々だが、あらゆる夫婦のエピソードが、漫談家の綾小路きみまろにメールや手紙で続々と寄せられている。今回寄せられたのは、薬品メーカー勤務のご主人(37歳)。奥様(37歳)とは、小学生時代からの幼なじみ結婚です。
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草なぎ剛のTVドラマ『37歳で医者になった僕』を毎週見ていた女房が、「私も遅くない。画家になるわ!」といい出しました。「アナタ、覚えてるでしょ? 私が小学校の時、絵のコンクールで入選したのを。私って、自分に絵の才能があるのをすっかり忘れてたわ」
才能といっても、あれは市役所が募集した「騒音防止月間」のポスターだろ? からかい半分で「これが解ければキミの願いも実現できると思うよ。画家が女の子とホテルに入りました。何をしていたのでしょうか?」というと、10分近く考え込んだ女房は「わからないわ」「正解は、写生(射精)した!」
キョトンとしていた女房ですが、やっと気付くと、「意味わかんない。アナタに相談して損したわ!」だって。
翌日、帰宅すると、「どう? これ、似合う?」と、買ってきたベレー帽をかぶる女房。「絵の具とか画材は?」と聞くと、「そんな物より、まず、画家らしい形から入るべきでしょ?」って、僕に投げつけた言葉、そのまま返してやるよ。「意味わかんない!」
※週刊ポスト2012年7月13日号