6月29日、心不全のため、都内の病院で死去した地井武男さん。密葬は7月1日、50人ほどの親族のみで行われたが、妻の三樹子さん(57才)は気丈に振る舞いながらも、やがてくる納骨の日を見据えながら、地井さんの遺骨を大事そうに抱えていたという。
地井さんは、高校卒業後、俳優座養成所に入所。下積み時代を経て、1970年の映画『沖縄』に主演すると人気俳優の仲間入りを果たす。ちょうどそのころ、ドラマの共演で出会った元女優で前妻の佐和子さん(享年61)との交際をスタート。1974年、ミクロネシア・ロタ島の教会で挙式した。
1990年代半ばころからバラエティー番組にも出演。お茶の間の人気者になったそのころ、佐和子さんが乳がんを発症した。手術をし、一旦は大好きなゴルフや海外旅行に出かけるほど回復したかに見えたが、がんは肝臓や肺、リンパ節にも転移していた。
そして、2001年6月、佐和子さんは治療の甲斐もなく亡くなった。佐和子さんが亡くなってからの地井さんは抜け殻のようになってしまう。
「家は荒れ放題で、毎日遺影の前に座りながら涙を流していたそうです。あまりの落ち込みように、一時はそのまま奥さんの後を追うんじゃないかと思うほどでした」(当時を知る芸能関係者)
しかし、それからわずか2年後の2004年、地井さんは12才年下の元モデルの三樹子さんと再婚し、周囲を驚かせた。
「実は三樹子さんは、佐和子さんの友人だったんですよ。佐和子さんの闘病中には、手紙のやりとりをしたりしていましたから、三樹子さんは佐和子さんの心の支えにもなっていたと思います。佐和子さんは、自分が亡くなった後の地井さんを心配していましたから、三樹子さんに言付けをしていたかもしれませんね。そういえば、佐和子さんの地井さんへの口癖は“私が死んだら、若い人を見つけるんだよ”でしたね…」(地井家を知る人)
佐和子さんの死後、三樹子さんが地井さんを励ます手紙を送ったことでふたりは再会。三樹子さんもバツイチで連れ子がいたが、佐和子さんの三回忌を終えて、2004年2月、再婚した。
※女性セブン2012年7月19日号