消費税増税法案に反対し、小沢一郎民主党元代表が離党届を提出したが、菓子のほうでも“離脱”となりそうだ。国会議事堂の売店などで土産物として販売されている小沢氏をモチーフにした菓子『一兵卒で頑張っています まめ煎餅』が、販売打ち切りの危機にあることがわかった。
このせんべいは、小沢氏が自らを「一兵卒」と称してきたことから、商品名にもその名前が使われたもの。パッケージには敬礼する小沢氏のイラストが描かれている。政治資金問題で強制起訴された際には販売打ち切りを危ぶまれながらも、引き続き店頭に並ぶことになった。販売元である喜多村(東京都台東区)の高橋三雄社長はこう話す。
「細々と売っている販売店もありますが、もう終わりでしょうね。うちは商品をおろす立場なのでこちらから“終わりにします”とはいいませんが、売れないでしょうから。それに、もう小沢さんは一兵卒とはいえないですからね」
同商品を2010年10月に売り出してから現在までの売り上げは約2800個と人気はイマイチ。離党の影響で売れ行きはさらに減ったのではと思いきや、「販売当初から人気が無かったので特に変わりはありません」(高橋社長)とのこと。
喜多村では、これまでにも鳩山由紀夫元首相や菅直人元首相をモチーフにした菓子など民主党関連の商品を展開してきた。鳩山、菅両元首相の商品はすでに販売を終了しており、現在同社が展開しているのは、この小沢氏モチーフのせんべいと『どじょうかりんとう』『どじょう総理まんじゅう』など野田佳彦首相関連の計4種のみ。
ちなみに、野田首相関連の商品の売り上げについては、「まだぽつぽつ注文があるので、継続しています」(高橋社長)。こちらの支持率もあまり高くはないようだ。
政局ばかりで国民に全く目が向いていない政治が続き国民もうんざり気味だが、いまにも空中分解しそうな民主党と同様に、菓子のほうも人気は尻すぼみだ。