体の不調改善や美容効果の高さで注目を集めている“経絡リンパマッサージ”。
「経絡とは、東洋医学の考え方で、人間が生きるために必要なエネルギーの循環通路のこと。この経絡を“気・血・水”が流れているといわれています。気は体をめぐるエネルギーのことで、滞ると冷えやイライラの原因に。血は栄養を運ぶ働きがあり、滞るとこりや婦人科疾患などをもたらします。水は体内を流れる血液以外の体液の総称で、滞るとむくみやめまいをひきおこすのです」
と話すのは銀座ナチュラルタイム総院長で経絡リンパマッサージ協会代表理事の渡辺佳子さん。
一方、リンパとは西洋医学の考え方で、体を守る免疫機能や老廃物の排泄機能などを担う、重要な循環器官。運動不足や体温の低下、ストレスによって滞りやすく、滞るとむくみやこりをはじめ、さまざまな不調の原因となる。
「マッサージでいい気が流れるよう、経絡やツボに刺激を与え、不要なものはリンパに働きかけて排泄させます。不調を整えるのはもちろん、直接肌に触れるので、リラックス効果も期待できます」(渡辺さん)
ちなみに、下腹部や背中、太ももなどに“気になるお肉”がついてくるのも、経絡やリンパの流れが滞ったために起こる。さまざまな不調を放っておくと体内年齢の老化につながるという。
「流れのいい体になれば、基礎代謝が上がり、余分なものを溜め込まない“やせやすい体”になります。肌の新陳代謝もスムーズになり、美肌効果も。若返りながらやせたいかたに最適なマッサージ法なんですよ」(渡辺さん)
ただし、体調が優れないときや食後2時間以内、飲酒後には控えること。そしてマッサージの前後は水分をしっかりとることが大切だ。
※女性セブン2012年7月19日号