分かりやすい解説で定評のある流通ジャーナリストの金子哲雄氏は、様々な経済の自称に詳しいが、女性セブン6月28号に掲載された和風スイーツ特集について解説する。そして、今年の夏に注目されるコンビニスイーツが何かを話してくれた。
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今夏はオリンピックの深夜観戦が増え、小腹が空いた時のスイーツ需要が高まります。だからコンビニ各社は、夏のスイーツに例年以上に力を入れている感がありますね。
サブタイトル「今年は◯仕立て」とあるように、各社とも和風スイーツを重視しています。なぜなら女性層、なかでもシニア層をお客さんにしたいからです。シニア層もコンビニを重宝する時代になっているということですね。
青山有紀さん監修の「ハロハロ宇治金時」など、著名な料理人やパティシエと組んで差別化を図るほど競争は激化しています。というのも、夏のスイーツは冬のおでん同様、コンビニにとって目玉の戦略商品だからです。「夏のスイーツを制した者がコンビニを制する」といわれるほどです。
冬には女性セブンでコンビニのおでん特集がありました。それは読者が、このコンビニの2大商品について情報を求めている証拠です。
この分野でも、セブン-イレブンの底力を感じさせます。商品開発のスピードと質がひとつ抜きん出ている印象があります。そのセブン-イレブンの牙城を崩そうと他社がしのぎを削っているので、コンビニスイーツの質は、ますます高まっていくと思います。
※女性セブン2012年7月19日号