長寿研究で名高い順天堂大学の白澤卓二教授は、介護を必要としていない元気な100歳を数多く診察し、長寿の要因を研究してきた。その結果、「百寿」を目指す上で最も重要なのは「食事」だと気づいた。何歳からでも遅くはない、今日から始められる、ボケないための食習慣を公開する。以下、【食べ方編】だ。
【粗食は老化を早める】
野菜と魚だけ食べていれば健康になるかといえばそうではない。食べなさ過ぎは低栄養状態を招き、老化を早め、寝たきりの原因にもなる。特に中高年の場合は肉や魚をバランスよくとることが重要で、食事は3食きっちりとり、午後9時以降は食べないのが理想だ。
【70歳を過ぎたらメタボ予防は禁止】
中高年は生活習慣病の予防に努めたほうがいいが、70歳を超えたら少々太っていることは気にせず、むしろ寝たきりの防止のため、低栄養にならないよう毎日3食ちゃんと食べることに気をつける。20歳時の体重プラス5キロ程度を維持するのが理想である。
※週刊ポスト2012年7月20・27日号