この数週間、永田町関係者の間に、ひそかに流され始めたのが、「橋下徹・大阪市長の女性スキャンダル」だ。 情報の発信源は、自民党で政権トップまで務めた長老とも、マスコミ界の重鎮ともいわれる。大阪が地元の自民党関係者が打ち明けた。
「橋下の女性問題に関する情報は、あるベテランの自民党議員が以前から親しくしている橋下氏の関係者から聞いた話を、自身の番記者を集めたオフレコ懇談で喋ったことでマスコミに広がった。オフ懇の内容を聞いた新聞記者らが一部週刊誌に情報を流し、ちょっとした騒ぎになっている」
この長老議員は気をよくして、「近いうちに橋下の女の話が表に出る」と周囲に吹聴しているという。記者たちが騒いだのは、情報源が大物であることもさることながら、内容にインパクトがあったからだ。
「大阪・北新地の名門クラブに勤めていた元ホステスとの間に隠し子がいる」
7人もの子供がおり子煩悩で知られる橋下氏に、愛人との間に生まれた隠し子――事実とすれば、小沢一郎・元民主党代表の「夫人の手紙」同様の衝撃を世間に与えることができる。
しかもこの情報は、大阪ではかねて噂になっていたネタだけに、「やはり本当だったのか」と記者たちは色めきたった。
大阪の情報筋をあたると、「週刊誌の記者からさっそく問い合わせが来た」(大阪市役所関係者)、「近々記事になると聞いている」(市政担当記者)などと、ちょっとしたお祭り状態である。
本誌記者は、噂の元となった北新地の高級クラブを訪れた。20年の歴史を持つ老舗で、料金はひとり4万円を超える。クラブに勤務するベテランのホステスに話を聞いた。
「つい先日、二人連れで客として来ていた連中が、『仲良くしていたホステスは誰や?』とか色々聞いていった。記者さんや違うかって店でも話してたんですよ。橋下さんは大阪府知事になる前までは月に2~3回程度来ていたけど、当時橋下さんが気に入ってた子も、男女の付き合いではなかったんやないかなぁ」
そのホステスはすでに在籍していないという。
果たして真相はどうなのか。橋下氏を取材すると、後援会事務所はこう答えた。
「先ほど本人に確認したところ、そのような事実はないそうです。今後どこまでこのような根も葉もない話が出てくるんだろうね、と本人は笑っておりました」
※週刊ポスト2012年7月20・27日号