ライフ

六本木の真ん中で、平日昼間にピクニック気分を満喫する方法

夏野菜やフルーツの彩りとビールテイストで、ピクニック気分も盛り上がる

 1994年のピークから減少を続けるビールの出荷量。「発泡酒」や「第3のビール」を合わせての出荷量も、やや減少傾向を見せる中、「ノンアルコールビール」と呼ばれるビールテイスト飲料の出荷量は増加している。

 サントリーホールディングスが3月に発表した「サントリー ノンアルコール飲料レポート2012」によると、アルコール0.00%のビールテイスト飲料が本格的に市場に登場した2009年は前年比約4倍の1060万ケース、2010年は前年比2倍強の2170万ケースという伸びを見せ、2011年も前年比131%の成長、今年も前年比122%の出荷量を見込んでいるという。

 最近では飲食店のドリンクメニューにも、見かけることが増えたビールテイスト飲料。「平日の昼間に、ただ飲みに行きたいだけなのでは?」という編集部内の声を振り切り、現在、六本木のミッドタウンガーデンで7月16日までの期間限定店舗を展開中の「オールフリーガーデン」(営業時間は11:00~17:00)に行って、どういった人が楽しんでいるのか、確かめてみた。

 訪れたのは平日の午後2時すぎ、あいにく降ったり止んだりの雨模様だったが、パラソル席もあって賑わっている。テイクアウトもできるキャッシュオンデリバリーのカウンターで、料理を注文する。東京ミッドタウンという場所を考えると、『オールフリー』がセットになっているカレーが、600~800円というのは結構おトクな印象。

 いろいろ食べたい欲求を満たすべく、「え? ごはん、まだなの?」と言ってムリヤリ連れてきた営業のTくんが「夏野菜 キーマカレー」を選択。自分は「インディアンチキンカレー」(600円)に「ポテトサラダ」「野菜ピクルス」(各300円)をチョイス。

 隣のカウンターで『オールフリー』を受け取りながらメニューを見ると、ライムやレモン・オレンジを絞った『オールフリー with レモン』『オールフリー with ライム』『オールフリー with オレンジ』を発見してしまい、全種類オーダーする。

 先に食べ物を運んでいたTくんが、全種類の『オールフリー』を喜々として運んできた姿を見て、“あー。やっぱり飲みたいだけだったか”という表情になる。そんな視線を跳ね除け、「撮影するから」と“おあずけ”状態にしてセッティングしていたら、先に飲んでしまうTくん。「うまいっすねー」って、言ってないで、置け。そのコップをテーブルに置いて、まだ飲むなって。

 飲みかけになったコップが混ざりつつ、無事撮影を終えて、飲食スタート。緑のきれいな空間で、完全にピクニック気分が盛り上がる。平日の昼間っから、ビールテイストが味わえる。しかも酔わないから、怒られないって、素晴らしい。

「インディアンチキンカレー」はバターのコクがしっかりで、「夏野菜 キーマカレー」も野菜の彩りが鮮やか。カフェ風のカレーだが、お昼はしっかり食べたい男性でも満足のボリューム。「ポテトサラダ」もサイドメニューとしては、ちょっとした重量なので2人シェアにもいいし、“ごはん大盛り”派にはカレーの大盛りがないので、カレー+ポテサラがオススメかも。「野菜ピクルス」はカレーにも、『オールフリー』にも合う、いい漬かり具合。

『オールフリー with レモン』『オールフリー with ライム』『オールフリー with オレンジ』は、飲みやすいビールテイスト飲料をさらにフレッシュに楽しめる。芝生に面して、デッキチェアの席があるのだが、晴れた日にこの味をそんな席で味わったら、六本木の真ん中でプライベートビーチのバーにいる錯覚に陥れそう。

 落ち着いて店内を見回すと、意外と小さい子供を連れた“ママ友”らしき組み合わせが多い。オープンなスペースで、子供が泣きだしてもあまり気にならず、ノンアルコールなのでこの時間から飲んでも、夕飯の支度が億劫になったりすることもないだろう。

 東京ミッドタウンは商業施設だけでなく、オフィスの中心でもあるため、もちろんサラリーマンの姿はもっと多い。ノートPCを広げて、打合せしながら『オールフリー』を楽しんでいる人も。彼らは昼間っから仕事中に飲んでしまっているダメな人ではない、むしろスマートに仕事を楽しんでいるように見える。

 酔わないけれどビールテイストだからか、どのテーブルの人もリラックスしている様子で、少し離れた席では芝生のせいもあってか、素足になっている女性もいたほど。ノンアルコールビールで“平日昼間のランチピクニック”、なかなかリフレッシュ効果が高いようだ。

関連記事

トピックス

清原和博氏は長嶋さんの逝去の翌日、都内のビル街にいた
《長嶋茂雄さん逝去》短パン・サンダル姿、ふくらはぎには…清原和博が翌日に見せた「寂しさを湛えた表情」 “肉体改造”などの批判を庇ったミスターからの「激励の言葉」
NEWSポストセブン
貴乃花は“令和の新横綱”大の里をどう見ているのか(撮影/五十嵐美弥)
「まだまだ伸びしろがある」…平成の大横綱・貴乃花が“令和の新横綱”大の里を語る 「簡単に引いてしまう欠点」への見解、綱を張ることの“怖さ”とどう向き合うか
週刊ポスト
引退すると言っていたのに誰も真面目にとりあっていなかった(写真提供/イメージマート)
数十年続けたヤクザが引退宣言 知人は「おめでとうございます」家族からは「大丈夫なのか」「それでどうやって生きていくんだ」
NEWSポストセブン
インタビュー中にアクシデントが発生した大谷翔平(写真/Getty Images)
《大谷翔平の上半身裸動画騒動》ロッカールームでのインタビューに映り込みリポーター大慌て 徹底して「服を脱がない」ブランディングへの強いこだわり 
女性セブン
映画『八日目の蝉』(2011)にて、新人俳優賞を受賞した渡邉このみさん
《ランドセルに画びょうが…》天才子役と呼ばれた渡邊このみ(18)が苦悩した“現実”と“非現実”の境界線 「サンタさんを信じている年齢なのに」
NEWSポストセブン
アーティスト活動を本格的にスタートした萌名さん
「二度とやらないと思っていた」河北彩伽が語った“引退の真相”と復帰後に見つけた“本当に成し遂げたい夢”
NEWSポストセブン
放送作家でコラムニストの山田美保子さんが、小泉家について綴ります
《華麗なる小泉家》弟・進次郎氏はコメ劇場でワイドショーの主役、兄・孝太郎はテレビに出ずっぱり やっぱり「数字を持っている」プラチナファミリー
女性セブン
調子が上向く渋野日向子(時事通信フォト)
《渋野日向子が全米女子7位の快挙》悔し涙に見えた“完全復活への兆し” シブコは「メジャーだけ強い」のではなく「メジャーを獲ることに集中している」
週刊ポスト
1966年はビートルズの初来日、ウルトラマンの放送開始などが話題を呼んだ(時事通信フォト)
《2026年に“令和の丙午”来たる》「義母から『これだから“丙午生まれの女”は』と…」迷信に翻弄された“昭和の丙午生まれ”女性のリアルな60年
NEWSポストセブン
6月2日、新たに殺人と殺人未遂容疑がかけられた八田與一容疑者(28)
《別府ひき逃げ》重要指名手配犯・八田與一容疑者の親族が“沈黙の10秒間”の後に語ったこと…死亡した大学生の親は「私たちの戦いは終わりません」とコメント
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問される佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
《ブラジルへ公式訪問》佳子さま、ギリシャ訪問でもお召しになったコーラルピンクのスーツで出発 “お気に入り”はすっきり見せるフェミニンな一着
NEWSポストセブン
渡邊渚さんが性暴力問題について思いの丈を綴った(撮影/西條彰仁)
《渡邊渚さん独占手記》性暴力問題について思いの丈を綴る「被害者は永遠に救われることのない地獄を彷徨い続ける」
週刊ポスト