まもなく始まるロンドン五輪の日本女性選手の中でも注目が集まっているのが、「テコンドー界のエリカ様」ことロンドン五輪テコンドー女子代表の笠原江梨香(21)。小1で空手をはじめ、小4ではジュニアの全国大会で優勝、中3では極真空手の国際ジュニア優勝など格闘エリートの彼女にはメダル獲得の期待も高まるが、さらに自己管理も徹底している。テコンドー関係者の証言。
「彼女は恋愛やおしゃれには目もくれず、毎日8時間以上を練習に費やしています。さらに食事も3食全て自分で作り、打撃系競技では不足しがちな鉄分を補給しながら、体重を増やさず筋力を高める食事をとっています。料理のレパートリーは100種類以上あるそうです」
まだ若い彼女がなぜそこまで節制できるのかというと、心の師と仰ぐ女子レスリング日本代表の吉田沙保里(29)の存在がある。吉田といえば、かつて国際大会負け無し119連勝などの記録を作り、ロンドンでも金メダルが有力視される“世界最強の女”である。
「笠原は吉田の高速タックルに興味があるようで、周囲に『実際に受けてみたい!』と語っているようです。もし五輪でメダルでも獲得するようなことがあれば、最近人気が陰り気味の格闘技団体が2人に異種格闘技戦のイベントを打診することもあるかもしれませんね」(スポーツ紙のアマチュアスポーツ担当記者)
笠原の前蹴りと吉田の高速タックル。どちらが先に相手を捕らえるか。格闘技ファンならずとも見てみたい。
※週刊ポスト2012年7月20・27日号