外食する上で気になるのが「原価率」。飲食店のコストには食材費、人件費、水道光熱費、家賃などがあり、そのうち売り上げに占める食材費の割合を一般的に「原価率」という。焼き肉のメニューで一番ポピュラーなカルビ。だが、原価率はかなり低いという。
「うちはファミリー層中心の郊外店やけどカルビの原価は1皿100グラムで70円程度。逆に牛タンは仕入れで1キロ2000円はするので原価は200円。ミノは100円。カルビやロースの原価は意外と安いんやで」(大阪市内の焼き肉屋店主)
この店主によると食べ放題の店では豚トロがお得だという。
「豚トロはとれる量が少ないし、筋などムダになる部分が多い。だから100グラムで200円以上は確実にする。牛タンと並んで店はあまり食べてほしくないメニューやね」
焼き鳥店はどうか。大阪市内の焼き鳥店店主の話。
「モモやササミは原価が高くて、ハツやズリ(砂肝)は安い。原価率はならせば30%くらいやけど、1本40~50グラムとしてハツやズリの原価は10円くらい。皮も10円くらいやね。モモは1キロ1600円くらいするから1本40円くらいかかる」
※週刊ポスト2012年7月20・27日号