夏物セールが今まさに真っ盛り。ファストファッションの隆盛で、気軽にシーズンごとに服を買い換えられるようになったことで、いつの間にかクローゼットに入りきらない服が部屋にあふれている――という人も多い。
大手ブランド品宅配買い取りサービスの「ブランディア」を運営するデファクトスタンダードが、同社の宅配買い取りサービスを利用する20歳以上の女性1174人を対象に「所有する衣料品に関する実態調査」を実施。
「服、靴、バッグの未使用」はいずれも約7割(服68%、靴69%、バッグ68%)。着なくなった服の処理方法(複数回答)は「捨てる」76.0%、「リサイクル」59.6%、「友人に譲る」36.0%。ちなみに、使わなくなった衣料品点数は、服57着、靴15足、バッグ11個で、金額にすると約13万円(同社のカテゴリー別平均買い取り単価を元に算定)になるという。
「女性はおつき合いしている男性の好みで服を選ぶことも多く、またそういった方からのプレゼントもあり、交際が終わるとそうした服やアクセサリーを場合によっては使わなくなることも。また、“いつか着ることもあるんじゃないかしら”とか、“こんなの売れないんじゃ”と、いらなくなった衣料品などをつい、しまいこんでおきがちです」と語るのは、節約アドバイザーで、フィナンシャルプランナーでもある丸山晴美さん。
「不用品を部屋にたくさん置いておくのは家賃がもったいない。かといって、捨てたものを行政が処理する費用は私たちの税金です。不要になった衣料品を捨てるのは、できるだけ避けたいですね。ブランドの名前が付いたものなら、安くても買い取ってもらえる可能性がありますし、寄付をする、手芸材料や何かに再利用するという手もあります」(丸山さん)
実際に、丸山さんも買い取りサービスを上手に活用して、不用品を処分している。最近も1年くらい使っていたバッグを2万円で買い取ってもらえたという。
「私の場合は、そのブランドの定番商品だったことと、保存状態が良く保存袋や付属品、ギャランティーカードなども全て残っていたので、年数が経っていたにしては、予想より高く買い取ってもらえました。でもやはり、新しいうちの方が値段は付きやすいようです」(丸山さん)
例えば「ブランディア」の場合、メールで連絡を入れると送られてくる送付用の箱などのキットに、買い取ってもらいたい商品を入れて送るだけ。送料無料で、2~3日するとメールで査定額の連絡があり、その金額に納得すれば商談成立し、翌日お金が振り込まれる。査定金額に満足いかなければ、こちらも送料無料で商品が返ってくるという、シンプルな仕組み。
「以前はオークションも利用していたのですが、連絡先や住所が相手にわかってしまうことや、手間の割に売れる確証がないことから、最近は買い取りサービスを利用することが増えました。
不用品の整理はまさに、“思い立ったら吉日”です。そして、不用品をまた増やさないためには、新しい衣料を買い足す前に、自分のワードローブで何が足りないのか、本当に買うべきなのは何なのかをチェックすることが大切ですね」(丸山さん)