最近、「街コン」が流行している。街おこしの一環として、地域の多数の飲食店が対象店舗となり、応募した大勢の男女が集い、いわゆる“合同コンパ”が行なわれる。対象店であればどこへ行っても良いが、「1時間で次の店に行かなくてはいけない」などのルールがある。“婚活”の一環としても注目されている「街コン」だが、その魅力はどんなものか。街コンに参加した男性の一人がこう語る。
「クラブなどの貸し切りで行なわれる“パーティ”はこちらから話しかけなければならないし、結婚相談所などが主催する“お見合いパーティ”は1対1でどんどん回っていく形式が多いので、時間が少なく、相手の顔すら覚えられない。
私の参加した『街コン』は、同性の2人1組が応募条件でしたが、男女とも2人1組のペアで、1時間弱は話せましたね。席に着くと、目の前に2人の女性がいるので、話さなければならない状況に追い込まれる。自分からなかなか話し掛けるのが苦手なタイプの人には、持ってこいの形式です。気の合う友人同士で参加して、2対2だから、話もしやすい」
女性に話さざるを得ない状況に追い込まれる、というわけで、いわゆる“草食系男子”にはピッタリの合コンなのだという。別の参加男性もこう語る。
「主催会社の人が『最後に番号交換してくださいね』と呼びかけるので、こちらも『じゃあ』と切り出しやすいし、相手も断りにくいはず」
もちろん、すべての「街コン」がこうした形式というわけでなく、立食式で自分から話しかけなければ誰とも話をせずに終わってしまうようなケースもある。しっかり情報収集したうえで、自分の適性にあった「街コン」を探すのがよいだろう。