北京五輪で銀メダル2個、世界選手権では目下3連覇中で、ロンドンでは悲願の五輪での金メダルが期待される体操の内村航平。そんな内村が大好きと公言しているのが「ブラックサンダー」というチョコ菓子だ。前回のオリンピックには40個持ち込み、「勝負食」として競技前に食べていたほどである。
しかし、その内村に重大な変化が起きた。ロンドン五輪を前に、ついにチョコへの偏愛を断ち切ろうとしているというのである。大学卒業後の昨年4月、スポーツクラブなどを運営するコナミスポーツ&ライフに入社すると、同社の指導により食生活の改善に取り組み始めた。
「栄養士をつけて、朝食から夕食まで徹底して健康管理しています。あれほど嫌いだった野菜も食べるようになり、体調を気にするようになりました。ロンドン五輪の金メダル獲得に本気になっているからでしょう、大好きなチョコレートも断っているそうですよ」(同社関係者)
一方で、内村の「チョコ断ち」を残念がるのはブラックサンダーを販売する有楽製菓だ。内村効果で、北京五輪前年は40億円だった総売上が、北京五輪の翌年は61億円にまで伸びた。同社マーケティング担当者がいう。
「業績アップの最大の功労者ですので社長をはじめ社員一丸となって内村選手を応援しています。ロンドンに向けブラックサンダーを断っているというのは残念ですが、金メダルを獲った際にはいっぱい食べてほしいです」
※週刊ポスト2012年7月20・27日号