スポーツ

愛甲猛 不可解な原監督の1億円支払い問題の「謎」に斬り込む

 読売巨人軍の原辰徳監督が元暴力団と指摘された男性2人から過去の女性問題を理由に1億円を要求され、支払っていた衝撃の事件。スター監督の女性問題、1億円という巨額……いまだ「謎」が多いとされるこの事件を「球界の野良犬」野球評論家の愛甲猛さん(ロッテ→中日)が「解説」する。(聞き手=ノンフィクションライター・神田憲行)

 * * *
--今回のニュースは巨人ファン、野球ファン関係なくみんな目を剥いたわけなんですが、愛甲さんはまずどう感じましたか。

愛甲:ああ、原さんも普通のプロ野球選手だったんだな、と(笑)。正直、遊びが下手くそなんかな。けっこう野球界でも変なのに引っかかって、金取られたり揺すられたりするのは昔からあるから。週刊誌に「私を抱いた○○(選手の名前)」みたいな暴露記事が載るのはだいぶマシなほう。でもこの事件は不可解なことが多すぎる。

--発端となったのは1988年、巨人軍が当時関西遠征で定宿にしていた旅館アルバイトの女性と原氏が不倫関係を持ったことでした。そして06年8月、元暴力団員と指摘される男性2人が原監督の元を訪れ、女性が書いた日記を処分する代わりに、1億円を要求。数日後に原監督が1億円を渡しています。

愛甲:不倫してから16年もたってからユスリに来てるのがまず不自然ですよ。その間まるきり音沙汰なく突然なのか、いつ日記を彼らが手にしたのか。すぐ入手していたら10何年間もネタを温めておきますか?

 またユスリに来て、当の女性はいないのに日記だけで1億円支払うというのもわからない。普通、口封じは1千万円とか2千万円ぐらいですよ。巨人ブラント、原ブランド考えても、天秤の片方に1億円乗せて、もう片方に「不倫」というだけでは釣り合いがとれない。

 巨人は脅してきた人物が「反社会的勢力に属する人物とは知らなかった」と主張していますが、恐喝してきたのは有名な人ですよ。喋り方、風体、要求してきた金額、どれみても「暴力団とは思いませんでした」というのが通るかなあ。

--脅された段階で警察に相談することは考えないものなんですか。

愛甲:それも不思議。1千万円程度なら表沙汰にしたくないから払うかもしれないけれど、1億円なら相談すると思う。想像として日記の内容がそれほどまでも表にしたくないか、警察から「恐喝にならない。仕方ない」といわれるようなケースかもしれない。

--1億円を個人的な支援者、いわゆる「タニマチ」から借りたということですが、それも凄い話です。

愛甲:タニマチの不動産屋さんが都合付けたと聞いています。いくら原ブランドがあるとはいえ、凄いもんです。あの人らには10万円くらいの感覚なのかしれませんが。

--プロ野球選手にアタックする女性は多いのですか。

愛甲:来ますねえ。でもジャイアンツは外で接触できる機会が極端に少なくて、ホテルのセキュリティも凄いんですよ。いちばんびっくりしたのは、俺が現役時代にたまたま巨人と同じホテルになったので、落合(博満)さんに挨拶しようと思ってフロントで部屋番号きいて電話したら、部屋同士の通話でいきなり交換が「どういうご用件でしょう」って出るんですよ。

「いや俺の師匠だから」って説明したんだけれど、部屋同士の通話で交換が出るなんて初めてだよ。俺らのロッテなんてイタ電からなにからばんばんかかってきてなんのセキュリティもないもん(笑)。

関連記事

トピックス

4月24日発売の『週刊文春』で、“二股交際疑惑”を報じられた女優・永野芽郁
【ギリギリセーフの可能性も】不倫報道・永野芽郁と田中圭のCMクライアント企業は横並びで「様子見」…NTTコミュニケーションズほか寄せられた「見解」
NEWSポストセブン
「みどりの式典」に出席された天皇皇后両陛下(2025年4月25日、撮影/JMPA)
《「みどりの式典」ご出席》皇后雅子さま、緑と白のバイカラーコーデ 1年前にもお召しのサステナファッション
主張が食い違う折田楓社長と斎藤元彦知事(時事通信フォト)
【斎藤元彦知事の「公選法違反」疑惑】「merchu」折田楓社長がガサ入れ後もひっそり続けていた“仕事” 広島市の担当者「『仕事できるのかな』と気になっていましたが」
NEWSポストセブン
ミニから美脚が飛び出す深田恭子
《半同棲ライフの実態》深田恭子の新恋人“茶髪にピアスのテレビマン”が匂わせから一転、SNSを削除した理由「彼なりに覚悟を示した」
NEWSポストセブン
保育士の行仕由佳さん(35)とプロボクサーだった佐藤蓮真容疑者(21)の関係とはいったい──(本人SNSより)
《宮城・保育士死体遺棄》「亡くなった女性とは“親しい仲”だと聞いていました」行仕由佳さんとプロボクサー・佐藤蓮真容疑者(21)の“意外な関係性”
NEWSポストセブン
卵子凍結を考える人も増えているという(写真:イメージマート)
《凍結卵子の使用率1割弱の衝撃》それでも「高いお金を払って凍結したのに、もったいない」と後悔する人は“皆無”のワケとは《増加する卵子凍結の実態》
NEWSポストセブン
過去のセクハラが報じられた石橋貴明
とんねるず・石橋貴明 恒例の人気特番が消滅危機のなか「がん闘病」を支える女性
週刊ポスト
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(写真は2019年)
《広末涼子逮捕のウラで…》元夫キャンドル氏が指摘した“プレッシャーで心が豹変” ファンクラブ会員の伸びは鈍化、“バトン”受け継いだ鳥羽氏は沈黙貫く
NEWSポストセブン
大谷翔平(左)異次元の活躍を支える妻・真美子さん(時事通信フォト)
《第一子出産直前にはゆったり服で》大谷翔平の妻・真美子さんの“最強妻”伝説 料理はプロ級で優しくて誠実な“愛されキャラ”
週刊ポスト
「すき家」のCMキャラクターを長年務める石原さとみ(右/時事通信フォト)
「すき家」ネズミ混入騒動前に石原さとみ出演CMに“異変” 広報担当が明かした“削除の理由”とは 新作CM「ナポリタン牛丼」で“復活”も
NEWSポストセブン
万博で活躍する藤原紀香(時事通信フォト)
《藤原紀香、着物姿で万博お出迎え》「シーンに合わせて着こなし変える」和装のこだわり、愛之助と迎えた晴れ舞台
NEWSポストセブン
川崎
“トリプルボギー不倫”川崎春花が復帰で「頑張れ!」と声援も そのウラで下部ツアー挑戦中の「妻」に異変
NEWSポストセブン