外食する上で気になるのが「原価率」。飲食店のコストには食材費、人件費、水道光熱費、家賃などがあり、そのうち売り上げに占める食材費の割合を一般的に「原価率」という。
最近の居酒屋は、ドリンクの値段を下げ、食べ物のメニューで稼ぐ傾向が強くなっている。
「例えば定番の枝豆は冷凍モノや中国からの輸入であれば原価はあってないようなもの。サラダは季節野菜が入ると原価が3割以上と高く、店では豆腐を際立たせたり海藻類を多くしたりして豪華さを出しながらも原価を抑えている」(フードコンサルタント・飯田真弓氏)
飲み物では、生ビールの原価率が高く、ウーロンハイは安い。
「生ビールは20リットルの樽を9000円で仕入れてる。1杯の原価は200円弱。ウーロンハイなら1杯の原価は20円。生ビールは450円、ウーロンハイは300円で出しているけど、ウーロンハイの方が利益は大きい」(居酒屋店店主)
安いからとウーロンハイを頼めば、店は大喜びだ。
※週刊ポスト2012年7月20・27日号