目に不快感がある、疲れがとれないという人は、老化による眼精疲労やドライアイの可能性があるという。井上眼科病院の井上賢治さんはこう話す。
「老眼が始まりだす40代は、特に目を酷使して目が疲れやすい時期。老眼鏡に頼らず、小さな文字を一生懸命見ようとして、知らず知らずのうちに眼内の筋肉を使っていることが多いんです。こういった状態が長く続くと、肩こりや頭痛、吐き気、さらには全身のだるさにつながることもあります。
また、目の疲れの約6割はドライアイが原因といわれています。ドライアイはその名のとおり、目が乾く病気。加齢とともに涙の分泌量も減少し始めるため、目が疲れる、かゆい、重い、目ヤニが出るなどの症状が出てきます。目が乾くことで角膜が乾燥して傷つきやすくなるため、放っておくと、細菌の感染や視力が低下する恐れもあります。
人は普段、1分間に約20回まばたきをして、目の表面を涙でうるおしているのですが、テレビやパソコン、携帯電話の画面を集中して見ているときは、自然とまばたきの回数が1/4に減っています。普段から、意識的にまばたきの回数を増やし、乾燥がひどい人は点眼薬でうるおいを補給してください。これからの季節、目を乾かしやすい冷房の風にも注意をしましょう」
※女性セブン2012年7月26日号