キャンプからスポーツ紙の一面を独占し、プロ野球の話題を一人占めしていた感のある横浜DeNAの中畑清監督(58)。シーズンに入ると、4年連続最下位のチームは今季も低迷。最下位を独走しているため、シーズン前のように大々的に取り上げるわけにもいかないという事情もあるが、それにしてもスポーツニュースで中畑監督のコメントが使われることは少ない。テレビ局関係者はこう解説する。
「たしかに記者会見は明るくて面白い。ただ、1つ1つのセンテンスが長いので、スポーツニュースでは使いづらいのです。昔と比べ、今は野球を取り上げる時間も短くなってきた。スパッと言い切ってくれると、非常に使いやすいのです。
たとえば野村克也元監督(楽天)は会見場に入るなり、『マー君、神の子、不思議な子』でしょ? 短くて使いやすいじゃないですよ。中畑監督も、中村ノリがサヨナラ本塁打を打って巨人に勝った試合では、『ヤッター!!』と叫んでいましたよね。あれは、短くてインパクトが強いうえに、面白いから、試合結果の最後に入れたくなります。あのシーンは、スポーツニュースでも相当使われていたはず」
たしかに、野村監督のボヤキは楽天がBクラスのころでも、毎日のようにスポーツニュースで放送され、楽しみにしていたファンも多かった。中畑監督も、短くインパクトのある言葉でスポーツニュースをジャックすることができるか。