なんとも政治不信が続く日本だが、とはいっても、ダンナが政治評論家ぶってあれこれ文句ばっかり垂れているというのも、鬱陶しい話だ。千葉県に住むパートのYさん(42才)の夫(57才)は、ニュース番組を見ては、偉そうな御託を並べるという。そんな夫への文句をYさんが激白する。
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テレビの政治ニュースを欠かさず見ては、同じことをいっているのがうちのダンナ。
「ほんとけしからんよ。民主党はどうなってるんだ。自民党も自民党で頼りねえし」
350ml缶の発泡酒2本目になるころに始まる『報道ステーション』(テレビ朝日系)の古舘伊知郎に向かって、「うん、そうだよ。オレがいいたいことはそういうことだ。オレとヤツは年も同じだし、政治的なスタンスがいっしょ。原発問題の考えも同じ。気が合うんだよなぁ」って、エッラソーっていうか、完全に上から目線なの。
娘も中学3年生になると、そんな父親に腹が立ったんでしょ。「年齢いっしょでも年収、違いすぎ」ってポツリといったのがダンナの耳にはいっちゃってさ。
「なんだと! てめえ、もういっぺんいってみやがれ」
声をひっくり返して娘につかみかかったんだから。それ以来、上の娘としっくりいかなくて、最近はもっぱら下の娘(13才)を話し相手にしてる。
下の子はお姉ちゃんと違って調子よくてさ。ふた言目には「パパ、すっごーい」。「あんた、よくいえるね」っていうと「そういっとけば丸くおさまるじゃん」って、悪い目してた。
そうとも知らず、ダンナの調子こきぶりはますますエスカレート。毎晩、シメは「結局、オレが出ないとダメだってことかぁ」っていって家族中の顔を見回すのよ。
みんな無視する中、下の娘が「そうじゃね?」とひと言。まったくこれ以上、子供に気を使わせるなって。
※女性セブン2012年8月2日号