中国の最高指導者、胡錦濤国家主席の給料は50万円程度であると中国語のニュースウェブサイト「文学城」などが報じており話題になっている。
これらの報道によると、胡主席は中国共産党と中国国家、および中国人民解放軍のトップという「三権の長」を兼ねており、それぞれ給料をもらっている。
このなかで最も高額なのが、中央軍事委主席ポスト。中国政府が2006年に発表した月給は2万1119元(約25万3000円)だった。ちなみに軍事委副主席の習近平国家副主席の月給は2万888元。
国家主席の月給は基本給がたったの230元(約2760円)で、これに職務給、等級給、勤続年給を加えても3000元(約3万6000円)にしかならない。
最後の一つ、党の最高ポストである党総書記の月給は発表されておらず正確には不明だ。
しかし、党機関紙「人民日報」によると、重慶事件で失脚した薄熙来・元重慶市党委書記の月給は1万元(12万円)であることが分かっている。4大直轄市の一つの重慶市の党最高ポストが1万元ならば、党総書記ポストも倍にはならないのではないかと仮定するならば、2万元としても24万円で、全部足して52万9000円となる。
ちなみに、日本政府のトップである野田佳彦首相の月給は222万円(現在は3割カットで170万円)で、胡主席の月給の4倍程度だ。
しかし、中国の場合、「公費飲食」「公用車」「公費旅行」という三公経費が莫大であるほか、引退後、亡くなるまで、これらの経費はすべて国家が負担し、さらに多額の年金などもあり、日本の首相のように、国会議員を辞めれば、収入は激減とはならないだけに、やはり共産主義を標榜する中国の最高指導者の方が待遇が良いというのは間違いないだろう。