大阪・泉佐野市が導入をブチ上げた「飼い犬税」には首を傾げる市民も多い。
「大阪人は損得勘定で動くから“税金払ったんやからフンの処理は市でやってや”ということになって、フンの放置が逆に増えるんちゃうかな」(50代男性)
いずれにせよ、飼い主側にしてみればなんでもかんでも税金として盛り込んでしまうことについては、怒りが収まりそうもない。
だがこうした批判に、千代松大耕市長は「カネがないから課税、というそんな単純な話ではない」と語る。
「飼い犬税に反対意見が多いことも承知しています。しかし、罰則規定では現状が改善されず、取り締まりを強化せざるを得ないこのような状況になった。
そのためには費用が必要ですが、犬を飼っていない家庭にとっては、犬のために税金を投入されることは納得いかない。当然、飼い主に負担を求めるのが筋です。街を綺麗にする財源を確保するため、かつて一種の贅沢税として存在した、飼い犬税の検討を考えたのです」
※週刊ポスト2012年8月3日号