まもなく夏休みを迎えられる愛子さま。5年生に進級されてからは、おひとりで登校され、3泊4日のお泊まり学習に行かれるなど、“いじめ問題”からは完全に立ち直られたようだ。そんな愛子さまがいま、いちばん興味を持たれているのが、“英語”と“音楽”である。
そのサポートのため、“音楽の先生”に抜擢された女性が新たにわかった。7月8日、東京・目白の学習院大学で行われた学習院OB管弦楽団の第65回定期演奏会。
ステージには皇太子さまも登場され、『スペイン奇想曲』やラフマニノフの『ピアノ協奏曲』をビオラで演奏された。その皇太子さまの斜め後ろで、息を合わせてビオラを弾くひとりの女性がいた。
この女性こそが、2008年7月に“出仕”(専門職として内親王の日常のお世話をする人)に就任した天野尚子さんだ。
「彼女は以前から何度も皇太子さまとともに学習院OB管弦楽団のステージに上がっていますが、これまで一切、その存在が公になることはありませんでした」(宮内庁関係者)
それは、彼女が“出仕”に就任するまでの過程が、あまりにも異例だったからだ。今年30才になる天野さんは、幼稚園から大学まで学習院に学び、妹、両親も学習院OBという学習院一家に育った。
天野さんが学生時代に夢中になったのが、愛子さま同様に“音楽”だった。
「天野さんは初等科で管弦楽部にはいってバイオリンを始めました。中高はジュニアオーケストラに所属。そのころから、いまのビオラを始めたんです」(天野さんの知人)
学習院大学経済学部を卒業後、一般企業に就職した天野さんは、働きながら学習院OB管弦楽団にはいり、音楽を続けてきた。そこで出会ったのが皇太子さまだった。
「天野さんは愛子さまの“音楽の先生”として採用されたわけですが、本来、“出仕”は内親王の成長に合わせて、そのときどきで必要な専門性を備えている若い女性が任命されることが多いのです。彼女は経済学部出身で、管弦楽は上手とはいえプロではありません。そんな彼女が選ばれたのは、極めて“異例”といっていいでしょう」(前出・宮内庁関係者)
この“異例の抜擢”について皇室ジャーナリストの神田秀一氏はこういう。
「おそらく皇太子さまは、一緒にビオラの練習をされるなかで、彼女の人柄に触れ、人間的な魅力をお感じになったのでしょう。そこでぜひ、“出仕”にと白羽の矢を立てられたのだと思います。愛子さまは低学年のころから、天野さんに“音楽”を教わっていて、部活動に管弦楽部を選んだのも彼女の影響のようです」
※女性セブン2012年8月2日号