『メルマガNEWSポストセブン』では、『ウェブはバカと暇人のもの』の著者としても知られるネット編集者の中川淳一郎氏が、その週にネットで話題になったニュースのツボを解説している。最新号24号でも、
「ネット募金、今度は「阿蘇支援」です! 胡散臭いと評判」
「大津いじめ事件、コラも続々登場」
など、その週にネット上で起きた様々な事件を紹介しているこのコーナー。ここでは、中川淳一郎氏が選ぶ2012上半期の注目ネット炎上事件を一部公開する。
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先日私は民放の某番組の収録に行ってきたのですが、その時のテーマはなんと「炎上」でした。「炎上」という言葉が民放でも普通に出てきて、私なぞ、恐らく地上波初だと思うのですが、「ケツ毛バーガー事件」という言葉を出し、その内容を解説しました(意味が分からない方はグーグル検索してください)。
こうして「炎上」という言葉が一般化している昨今ですが、今年初めにはITニュースサイト『japan.internet.com』で、炎上防止ツールが紹介されました。これは「SM3」というツールらしいのですが、ツイッターにいきなり投稿するのではなく、第三者が承認・差し戻し・修正機能を持たせたものだそうです。
これにより、酔っ払った状態などで不用意な発言を芸能人や企業の方がしなくなる…ということですが、まぁ、お気楽に発言できるのがツイッターの良いところなので、こうやって炎上しないように石橋叩きまくって結局多くの人の目を経てつまらなくなったツイートを垂れ流すことになるリスクってのも、私はあるのではと思います。
しかしながら、人生オワタとなるのも可哀想なので、心の弱い皆さんは将来的にこういったツールを導入してみてはいかがでしょうか。
というわけで、私の心に残った2012年度上半期の炎上案件をいくつか紹介しましょうか。年末には、大々的にトップ20を発表しますので。
■キム兄こと木村祐一、新幹線の車掌に「お前が手ェ伸ばせ」で炎上
木村祐一さんといえば、何回も結婚することで知られているわけですが、この方が新幹線の車掌の切符チェックの時に、車掌から手を伸ばすよう求められたわけですよ。こういったことが何回か続いたようで、ブログで「お前が手ェ伸ばせ」といったのですが、これが「傲慢だ!」と大批判を浴びました。
こういったことは、店員や駅員に対して時々一般の人も思うことではありますが、それをいちいちブログに書くと炎上の種になります。
皆様も、何かむかついたことがあったとしても、それをネットに書かないほうがいいですよ。少しでも上から目線だったり、ゴーマンだったりしたら、炎上しますんで。この手の新幹線がきっかけで炎上した件については、木村さんと同じく吉本興業所属の雨上がり決死隊・宮迫博之さんもありました。
切符をなくしたのですが、「カネを払いなさい」と至極まっとうなことを言うJRの人に「あなた方に人情はないのか」的なことをツイッターに書いてしまったんですよ。迂闊ですね。
■相変わらずバカ大学生が犯罪自慢しています!
昨年ほどではありませんが、大学生が実名で、バカなやんちゃ自慢していますね。昨年はなでしこJAPANの熊谷と合コンした法政大学の学生が、金メダルをかじった写真などをツイッターにアップして炎上しましたが、今年は日大の学生がやらかしてくれました。
CS等を見るのに必要なB-CASカードを不正にパワーアップし、カネ払ってもいないのに見られるようにした違法行為をいちいちツイッターに書いたS君が、炎上したのですね。
まぁ、犯罪バカは一度こうやって晒されろ、因果応報だよ、この野郎!と思いますが、ネットの拡散能力をあまりなめないほうがいいでしょう。